AED（Automated External Defibrillator）を使うのは、大人だけでとは限っておりません。子供にも心停止状態（心臓しんとう）になる可能性はないとはいえなく、実際に、野球やソフトボールのボールが胸に当たったり、マラソン中に子供が心停止状態になった事例などが報告されています。

2004年にAEDの一般の人の使用が認めらましたが、子供に対してのAEDを使用することは認められていませんでした。しかし、2006年から子供にもAEDを使用することが認められるようになりました。

通常のAEDは大人用に作られていますから、これを子供に使うことは出来る限り避けなくてはいけません。

大人用のAEDは８歳以上もしくは、体重が２５㎏以上と定められています。子供用のAEDは１歳以上８歳未満で、１歳未満の赤ちゃんには使用することはできません。大人用のAEDとは違って、子供用のAEDは、電気エネルギー量が成人の３分の１になっています。

子供用のAEDが認められた現在は、多くの小学校や保育園でAEDが設置されるようになってきましたことは、嬉しい限りです。

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そのような環境であっても、大人用のAEDしか無い状態での対応を迫られる時があるかもしれません。しかし、小児用のAEDがなくても諦めないで下さい。まず、緊急事態ですから大人用のAEDを使用しても法律上責任を問われることはありません。

ただし、子供に大人用のAEDの電極パッドを貼る場合には、２つの電極パッドが重ならないように注意して下さい。最近は、大人用のAEDに子供用の電極パッドが一緒に入っているものが多くなってきましたので、子供用の電極パッドがないか確認することも重要です。