2012年4月15日日曜日

犬・猫の予防 | 大阪市都島区 動物病院 犬・猫・小動物の病気や予防接種に都島本通りどうぶつ病院


混合ワクチン

 他のわんちゃんやねこちゃんと直接接触していなくても、便や尿、唾液から病原体が感染することがあります。飼い主さんが外からウイルスを運んでしまうケースも少なくありません。生後2ヵ月齢と3ヶ月齢に接種してください。初回接種が早い場合は3回接種になります。以降は1年に1回の接種です。ワクチンは病気を予防するものなので、体調の良い時にお連れください。
【犬の感染症】                     
 犬の感染症には、犬ジステンパー、犬伝染性肝炎、犬パルボウイルス感染症などがあります。一度発症すると命に関わる病気もあります。予防対策には、ワクチン接種が有効です。

【猫の感染症】
 猫の感染症には、猫汎白血球減少症、猫免疫不全ウイルス感染症・猫カリシウイルス感染症・猫白血病ウイルス感染症、クラミジア感染症などがあります。猫の場合も一度発症すると命に関わる病気もあります。猫のワクチンは3種、5種などが存在します。ワクチンの種類は、飼育の環境、地域の特性などを考えて適切な種類を処方します。

狂犬病ワクチン  

 狂犬病は日本では現在発生していませんが、日本以外のアジアの国の多くでは狂犬病患者は増加しているため、今後日本でも狂犬病が発生する可能性は高まっています。
日本では生後3ヶ月齢以上の犬は年に1回の接種が法律で決められています。

※病院では1年中接種できます。


【狂犬病とは?】
 狂犬病は人と動物が共通に感染する病気(人畜共通感染症)の中で最も恐ろしい病気と言われており、発症後の死亡率は、ほぼ100%です。名前から「犬だけの病気」と考えがちですが、狂犬病ウィルスは人を含むすべての哺乳類に感染するので、犬だけでなく猫、アライグマ、スカンク、キツネ、コウモリなどから感染することもあります。感染した動物の咬み傷などから唾液とともにウィルスが伝染します。

フィラリア予防  

 犬が特に感染しやすく、蚊に刺されることによって糸状虫という寄生虫が心臓や肺動脈に寄生感染し、心臓病を起こす病気です。

予防しないと生命にかかわる重大な病気です。

 フィラリアは予防法が確立しており蚊の発生時期に月に1回の投薬で予防ができます。
都島区・北区周辺では5月から12月までの間、毎月1回の投薬をおすすめしています。
投薬開始の前に必ず検査を行ってください。前年度の予防が不完全でフィラリアに感染している場合、予防薬によって副作用を起こす可能性があります。

※昨年夏を越していない子(仔犬)は検査は不要です。
フィラリア予防薬の剤形は錠剤、チュアブルなどがあります。

【犬糸状虫症(フィラリア症)とは?】

 犬糸状虫症による感染症で、成虫は長さ15~30cmまで達する線虫です。成虫は右心室・肺動脈に寄生し、新鮮な赤血球を食べます。

 症状は寄生数やわんちゃんによって異なり、無症状から重症例まで様々です。重症になると体重減少、運動不耐性(運動をしたがらない)、咳、うっ血性心不全、腹水の貯留がおこり、最終的には死亡してしまいます。


 とても恐ろしい病気ですが、お薬をのませることによってほぼ100%予防することができます。
 1ヶ月に1回の予防薬の投与が必要になります。一般的に予防薬と言われていますが、実は駆虫薬です。そのため、蚊が出始めてから1ヶ月後~蚊がいなくなってから1ヵ月後まで投与しなければいけません。
 万が一、フィラリア症に感染しているにも関わらず、予防薬を投与してしまうと、血液中のミクロフィラリアが一気に死滅してしまい、死滅したミクロフィラリアが血管に詰まったり、アナフィラキシーショックを起こす危険性があります。よってフィラリアの予防薬を投与する前にはフィラリアに感染していないか調べるために、毎年検査する必要があります。「前の年に早めに投薬時期を切り上げてしまった」「薬を与えるのを忘れた月がある」「わんちゃんが薬を吐き出していたのに気づいていない」などの理由から、予防薬をあげているからといって絶対に感染していないといいきることはできません。
 診断はミクロフィラリア検査(犬の血液を採って顕微鏡でのぞく方法)と抗原検査(フィラリア成虫から排泄される微量な物質を抗原抗体反応でみる方法)があります。検出感度はミクロフィラリア検査で50%以下ですが、抗原検査は約90%以上と大変検出感度に優れているため、当院では抗原検査をお勧めしています。

ノミ・マダニ予防


【ノミ】
 ノミ成虫は生涯にわたり宿主に寄生し、雌雄ともに15分に1回吸血するといわれています。寄生から48時間以内に交尾をして、1匹の雌で200個産卵するといわれています。卵→幼虫→さなぎ→成虫へと発育していきます。
 ノミにさされると、貧血、掻痒、ノミアレルギー性皮膚炎などの症状がでることがあり、瓜実条虫に感染したノミを食べることによって瓜実条虫に感染することもあります。

*ノミのライフサイクル

ヒトもノミにさされると激しいかゆみがおこり、ひどい場合はアレルギーになって水ぶくれのような状態になってしまいます。気温が13℃以上あるとノミは繁殖を繰り返します。

【マダニ】
 口の部分を宿主の体に差し込んで固定し、吸血します。 吸血前はわずか数mmのマダニの成虫ですが、飽血すると体重は約10倍にもなります。 メスの成虫は2,000~3,000個の卵を産みます。マダニは草むらなどに生息し、温度や二酸化炭素を感知して犬に寄生します。マダニは草むらや山林などに生息するため、散歩中についてしまうことがあります。
 マダニの被害は、貧血、アレルギー性皮膚炎、バベシア症の媒介、ライム病(人間にも感染することがあります)などの病気の媒介などです。

*マダニのライフサイクル*

※ノミ・マダニ共に駆虫薬の投与によって、予防・駆虫することができます。

マイクロチップ


 マイクロチップとは、簡単にいうと、動物の体に埋め込むタイプの迷子札のようなもので、動物の個体識別を目的とした皮下埋め込み型の電子標識器具です。チップには身元情報のキーとなる、固有の15ケタの番号が書き込まれています。これを専用の読み取り機で読み取ることにより、確実に個体を識別することができます。
 従来の迷子札は、名前が消えたり、脱落したりしてしまうことがありますが、マイクロチップは一度埋め込むと一生交換の必要がありません。大きさは直径2mm、長さ約11~13.5mmの円筒型でとても小さく、また体にやさしい素材を使用しているので、安心して動物の体に埋め込むことができます。マイクロチップの埋め込みは一般的な注射とほとんど変わらないため、動物に大きな負担やストレスがかからず、おとなしい子であれば無麻酔で施術できます。
 マイクロチップを埋め込まれた動物が、たとえ迷子になったり、災害・事故等で飼い主さんと離ればなれになったりしても、専用のリーダーで番号を読み取ることで身元の確認ができます。
 避妊、去勢手術時にマイクロチップの設置を行うこともできます。詳細は当院までお問い合わせください。



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